第219章

天瀬姫代の言葉は、まさに火に油だった。

「いま得意になってるんでしょ……私の顔が、顔が……」

天瀬姫奈は両手で頬を押さえ、苦悶に歪んだ。少し大げさなくらいに表情を動かしたせいで傷口が引きつれ、また裂けるような痛みが走る。

手は小刻みに震え、触れて確かめたいのに、怖くて触れない。

「傷を開かせたくないなら、素直に病院で大人しくしてなさい」天瀬姫代が言い放つ。

「このまま終わるわけない! パパに仇を取ってもらう、島宮奈々未ってクズ、殺してやる!」

天瀬姫代は鼻で笑った。

「さっきのパパの態度、まだ分からないの? いまのパパは島宮奈々未に罪悪感でいっぱいよ。あの子があなたの命を欲しが...

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